【障害者支援】軽度の障害者への支援方法

障害者支援

平成26年に、障害者が就労訓練を行う事業所に、支援員として入社いたしました。

B型就労の支援員2年、生活介護支援員になり7年目になります。

これまで、約40名の方の支援を行ってきました。

9年目で40名は少ないかもしれませんが、事業所内にいる利用者さんなので、それほど人数は多くありません。

入社して、2年はB型就労の支援員として障害を持つ方に、軽作業のアドバイスを行ってきました。

B型就労でやっているお仕事

お菓子の箱折り作業

主に、お菓子の箱折り作業、WD40のシール張り、作業がメインです。2カ月に1度指定文化財の清掃も行います。

箱折り作業は、箱の中に入れる仕切りもあるので、仕切り折り作業もやらなければなりません。

そして10箱作り、紐で結び1セットとしています。

なので作業を工程を分けると、箱折り作業、仕切り折り作業、紐結び作業の3種類になるんですね。

WD-40箱詰め作業

WD-40とはアメリカで生産されている防錆剤のことです。沖縄のみで販売されています。

WD-40についているストローの位置を変える作業、使用上の注意が英語で書かれているので日本語用の使用上の注意のシールを貼り付け作業。

こちらも、流れ作業のように、工程が分かれています。

ストローを剥がす人、ストローを張る人、シールを張る人、段ボールに詰める人の4種類になります。

利用者さんの能力によって振り分け

知的障害を持つ方が多く、作業能力が高い、低いがあります。

利用者さんの能力によって、作業工程を変えたり、難しそうであれば別の作業をさせてみたりしています。

支援員も利用者さんと一緒に、軽作業をしながら作業のアドバイスを行ったりしています。

また仕事の流れを把握しながら、どの作業が進んでいなければ、別作業をしている利用者さんに声掛けを行い進んでいない作業工程に入ってもらったりなど。

支援方法はどのようにしてる?

箱折りの順番が覚えられないMさん

箱折り作業に挑戦しているKさんですが、中々箱を折る順番を覚えられずにいます。

いくらアドバイスしても「はい!わかった!」と元気よく返事はしてくれるものの、ここをどうやって折って、次は?ということを考えきれないので、前に進まないんですね。

そこで、支援方法として思いついたのが、体で覚えてもらう!ということです。

破損してしまった箱を練習用として、折る順番を箱に記入していったんですね。

「Kさん、まずは1番~6番まで箱を折る順番を書いたから一緒にやってみようね」

「はいよ、わかりました!」

とても、元気でいい返事なんです。Kさんの人柄がでています。

「最初に1番〜3番までを覚えて行きましょう。」

「覚えたら次に、4番~6番にチャレンジして覚えていきましょうね」

1.2.3の繰り返し、さらに4.5.6の繰り返し。声掛けを行いながら繰り返す支援です。

Kさんが覚えるのに、約1カ月ぐらいはかかってしまいましたが、今ではとても上手に折れるようになりました。

不満を言いながらも頑張るKさん

支援員が、利用者さんの作業工程を分けるのですが、中には振り分けられた作業に不満を持ち、不機嫌になる方もいます。

「はいはい、私はこれをやればいいんでしょ」

明らかに、不機嫌な言動であったり、態度になってしまうんです。

Mさんは、能力が高い利用者さんですが、自分のやりたいことが、出来なければ不満を口にしてしまいます。

以前にもこういう出来事がありました。

そこで支援員から、不機嫌になると他の皆も嫌な気持ちになったり、作業のスピードが遅くなるよと伝えましたが、Mさんの心に届かず、なんで私ばっかり!という気持ちがあったようです。

今は、どのように声掛けをしているかというと「褒める」ということをしているんですね。

「どの工程も、とても上手に出来るから、作業が間に合っていない人に力を貸してほしいな!」

「Mさんの力が皆を救うのです!」

あからさまに言います。

気分を良くしたMさんの表情は明るくなり、周りの皆も楽しく過ごすことができたのです。

承認欲求を刺激することで、認めてくれた!もっと頑張るぞ!というサイクルが出来るわけですね。

現状を伝えても、理解できない場合気持ちを持ち上げることでやる気が生まれます。

これも1つの支援方法です。

常にビクビクしているUさん

知的障害を持つ彼は、学生時代に酷いイジメにあって、自分から意見を発言することが困難になってしまったんです。

箱折り作業中でも、いわゆる指示待ちで、椅子に座ったままの状態などが続きます

職員が声掛けをしなければ、動いてもくれません。

質問しても、聞いているのか聞いていないのか分からず、首をかしげたり考えこんでしまいます。

答えることに対して、恐怖を感じているのでは?という疑問からKさんと交換日記を初めてみました。

日記にはKさんが、普段思っていることを書いていたりしいて、支援員もKさんの思いを初めて知ることができました。

交換日記を交わしたことで、声はまだ小さいですが、少しずつ返事が出来るようになってきています。

障害をもっている人に対しての印象

私が支援員になるまでは、近寄りがたい印象でした。

前職でお昼時間弁当を買いに行くと、弁当屋さんがいっぱい来ていたんですね。

その中で、障害を持つ方達が、パンの販売していました。

正直、障害ってなんだろう?どういう人なのか?少し怖かった記憶があります。

当時は、結局その販売者からは買いませんでした。

皆さんはどういう印象を持たれていますか?

うちの事業所では、毎年夏になると、女子短大生が2週間体験実習しにきます。

障害者に対して、接したことがないので、最初は未知の不安がありますが、接することで、心が通じ合います。

実習期間が終わる頃には、笑顔で自分をさらけ出すんですね。

私も同じで、支援員になって障害を持つ方と触れ合うことで、もっと力になってあげたいと思うようになり、心の暖かさを感じたりしています。

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